便がゆるいときの知っ得健康情報

◆便の調子をどうにかしたい

トイレにいったときや普段の生活の中でこんなときありませんか?

便が・・・こんな感じのとき

・食べるとすぐに下痢をする
・便秘と下痢をくりかえす
・下痢が続いて苦しい

便秘と下痢をくりかえす

工夫と対策

脂肪の多い食品や甘みの強い食品はひかえる。
不溶性食物繊維や発酵しやすい食品もひかえる
低脂肪高たんぱく質の食事を心がける。

不調があらわれたときの対策

・水分とカリウムなどの電解質を含むイオン飲料を室温程度にして、1日2リットルくらいまで飲む。
・医師に報告して下痢止めや整腸剤を処方してもらう。

<こんなことに注意>

◎脱水症に注意

下痢は、便から体に必要な水分を再吸収する大腸の機能が低下して起こります。そのため、下痢が続くと、体内の水分が不足する心配があります。
とくにおう吐が重なると多量の水分とともにカリウムなどの電解質が失われ、心臓に負担をかけることがあります。水分と電解質を補給し、早めに診察を受けてください。

普段の生活でできること

水分のとりかた

●1日にコップ8~10杯分を少しずつ飲む
下痢をしているときは、水分をとると下痢がひどくなりそうで怖いかもしれませんが、下痢のときこそ水分補給が必要です。
ただ、腸の粘膜が過敏になって、水分の再吸収能力が低下しているところに、冷たい水分を一度に大量に注ぎこむような飲み方はさけましょう。適温は室温から人肌くらい。1日に2リットルくらいまでの量を、1回にひと口かふた口くらの少量ずつ、こまめに飲むのがコツです。

水分補給が必要


●市販のイオン飲料などを活用する
下痢が続いているときの水分補給は、水分とともに失われた電解質を補ってくれるイオン飲料がおすすめです。イオン飲料にはいろいろな種類がありますが、ナトリウムとカリウムが補給できる基本のタイプで充分です。ナトリウムイオンは、ブドウ糖やアミノ酸をいっしょにとると吸収が増すので、市販のイオン飲料のほとんどは甘みが加えられています。
※イオン飲料とは・・・
電解質をとかした嗜好飲料です。電解質とは、水にとけたときに電離して、プラスとマイナスのイオンを持つ物質をいいます。体液中には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあり、これらをとかした飲料が、イオン飲料です。スポーツ飲料は、汗で失われる電解質を補給することを目的としたイオン飲料の一種です。

・フルーツゼリーやゼリータイプの栄養補助食品も利用する

◎おなかを冷やさない

おなかが冷えると下痢をしやすくなります。いつもより下着を一枚増やしたり、靴下を厚くするなど配慮しましょう。
夏場は電車内や室内の冷房に注意が必要です。弱冷房車を利用し、室内でも冷房の風がおなかに当たらない場所を選びます。
女性はスカーフやショールを持ち歩きましょう。薄くても一枚おおうだけで、冷え方が大きく違います。

下痢のときの食べ物

●低脂肪高たんぱくの食事を心がける
食欲が少しでも出てきたら、できるだけ早く食事を再開して栄養をとるようにします。まずとりたいのはエネルギー源になる主食です。おかゆやうどんなど、胃腸を刺激しない食事から始めます。

次いで加えたいのは、傷ついた粘膜を修復するたんぱく質豊富な食品です。胃腸に負担を与える脂肪ができるだけ少なく、必須アミノ酸がそろった良質たんぱく質食品を、やわらかく調理してとるようにします。

※おすすめ低脂肪高たんぱく質食品
卵、豆腐、鶏肉、はんぺん、白身魚

●ガスのでやすい食品を控える
脂肪の多い食材や料理、甘みの強い菓子などは胃腸に負担をかけるので控えます。
また不溶性食物繊維の多い食材は腸の蠕動運動を高めるので症状を悪化させます。腸内で発酵しやすい食品もガスを発生させて腸を刺激するので控えましょう。

●カリウム摂取
カリウムはくだものや野菜のほか、肉や魚、海藻にも豊富です。ただ、カリウムは水に溶けるので、ゆでたり煮たりすると3割以上失われます。したがって、生で食べるのが一番。
くだものや生野菜は損失が少なくてすみます。くだものの酸味や野菜の食物繊維による刺激が心配なときは、くだものはやわらかく煮たコンポートに、野菜は汁ごと食べられるスープや汁物にするとよいでしょう。
魚もカリウムの損失が最も少ないのは刺身ですが、感染や香味野菜の刺激を考えると、蒸し物がいちばんです。電子レンジでの調理もおすすめです。

※おすすめのカリウム豊富な食品
バナナ、メロン、すいか、りんご、山芋、ほうれん草、かぼちゃ、枝豆、里芋、ひじき、まぐろ、かつお、さわら、納豆


カリウムの働き

カリウムは、筋肉の収縮や心筋の正常な活動に深く関わる重要なミネラルです。
体液は血液のほか、細胞体液と細胞内液に大別されます。細胞外液にもっとも多い陽イオンはナトリウム、細胞内液にもっとも多い陽イオンはカリウムです。この2つの濃度差によって神経伝達に必要な電気的変化が生じます。そのためカリウム不足になると全身に脱力感を感じることがあります。

さらに不足すれば、筋力低下や不整脈、神経症状や精神症状が起こることもあります。血圧の調整にもかかわっています。
したがって、カリウムとナトリウムはバランスよくとることがたいせつですが、日本人は一般にナトリウムをとり過ぎる傾向があります。下痢などで脱水状態が起きても、カリウムが不足しやすいので注意しましょう。

なお、腎機能が悪化している場合には、カリウムが過剰になり、全身状態を悪化させるので、カリウムの摂取量を制限しなければならないことがあります。

医師、看護師、栄養士などに相談してみましょう

胃腸の働きはストレスに影響されやすいので、下痢が治らないのではないか、進行や再発と関係あるのではないかなどと不安に思うと、いっそう悪化しかねません。
医師、看護師、栄養士などのアドバイスを受けながら、リラックスできるように心がけましょう。