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健康診断
<健康診断の方法>
1.学校における健康管理
乳幼児時期以降の小学校、中学校では学校が中心になって健康診断や、保健指導を行っています。外国人児童もその対象になりますので、学校の指示に従って、健康診断や保健指導を積極的に受けさせてください。
2.企業における健康管理
日本では、企業などに就職するとき、各種の健康診断を受けなければならないと法律で定められています。
また、1年以上の常勤の雇用者には、職場で働く全員の健康を守るためには、1年に1回無料で健康診断が行われます。
このほかにも、快適な労働環境を維持し、労働者の健康を守る目的で、労働安全衛生法が制定されており、鉛とか有機溶剤のように中毒を起こし易物品を取り扱う労働者は、その予防のために必要な検査を受けなければなません。
3.一般市民の健康
就学前の子供、自営業者や老人、その他職場などで検診を受ける機会のない人などの健康管理は、市町村の役場が中心になっています。
健康診断の実施時期、場所などは、町内会を通じて回覧される通知により案内されますが、市役所、町役場へ問い合わせても教えてもらえます。
保健所が実施している検診は次の6つです
基本健康診察
胃がん検診
子宮ガン検診
肺がん検診
乳がん検診
結核検診
その他にも、人間ドック・65歳からの健康診査 2時間人間ドック・ 在宅健康診断
などあります。
<一般健康診断と人間ドックの違い>
●成り立ちと目的の違い
◆一般健康診断の目的は、大きく3つあります。
1.健康障害の内容と作業との関連性を推量し、必要ならば作業環境、
作業条件等に改善策を提案すること。
2.健診結果を通して、従業員の健康状態、作業能力などを判断し、
職場管理との調整の後に適正職務上、適正配置を心掛けること。
3.医療の適用者に対する職場管理者の理解を求め、労務管理の一環
としての健康管理活動を推進することにあります。
このように、企業における一般健康診断には職場へフィードバックすべきものと従業員個人フィードバックすべきものがあります。
従業員個人に対しては保健指導などを通して従業員個人の自主的な健康管理を支援します。
◆一方の人間ドックには、大きく2つの流れがあります。
1.昭和29年に国立第一病院で日本のオリジナルなものとして
スタートした 宿泊ドックで、現在では1泊2日の短期ドックが
主体となっています。
2.アメリカで開始された自動化健診で、昭和45年に日本へ導入され
ました。
その後、昭和60年に総合健診と名前を変えました。
総合健診は日本総合健診学会の指導のもと、専用フロアを用い、
当日全員面接を行い、厳しい精度管理を行うという優良施設として
の基準をクリアしながら発展してきました。
このほかにもドックと名乗っている健診はありますが、日本病院会を窓口として健康保険連合組合とドック健診実施契約を結ぶことができるのは、上記の2つに限られております。
人間ドックは、個人が任意で受診するものです。個人が人間ドックを受診する目的は、多くの場合、病気の早期発見です。
このように、一般健康診断と人間ドックには、大きな目的やコストの違いがあります。
一般健康診断の場合は会社の負担になるためコストを重視しますが、人間ドックの場合は個人がそれに見合った診断やサービスを受けられると考えればいいわけですから、コストはあまり重視されません。
●検査項目について
−検査項目は多ければ多いほどいいとは限らない
一般健康診断の場合は、個人の過去のデータがあり、必要に応じ追加検査や再検査が容易にできます。また経過観察が必要な場合も容易にできます。
これに対し、人間ドッグの場合は、基本的には過去のデータはなく、
追加検査や再検査も前提としていません。
したがって、人間ドックではなるべく一回の検査で診断をつけようとするため、必然的に検査項目は多くなります。
■人間ドック(有料)
「日帰りドック」「1泊2日ドック」などがあります。医療機関によってドッグの種類、料金などが異なります。
1.一日人間ドック(総合健診)
□一般計測
□循環器
□消化器
□呼吸器
□肝機能
□腎機能
□血液学的検査
□生化学的検査
□血清学的検査
□婦人科
□体力測定
健診当日、検査結果に基づき専門医による個人指導を実施
2.宿泊人間ドック
上記一日人間ドックに次の項目が追加されます
□糖負荷試験
□運動/栄養指導
□負荷心電図
健診当日、検査結果に基づき指導を実施
<がん健診>
がん検診は、各自治体などで広く行われているが、検診後の生存率など基礎データはまだ不足しており、検診方法や治療の選択法も確立されていないのが実情。
胃がん検診
□問診
□胃部X線検査
大腸がん検診
□問診
□免疫学的便潜血検査(2日法)
婦人科検診
□乳がん検査
□子宮がん検査
肺がん検診
□肺ヘリカルCT
□喀痰細胞診
精度の高い人間ドックでは、忙しい人のために検査項目を厳選、
高速らせんCT(ヘリカルCT)を導入した高品質の健康チェックを
行っています。
また、一人一人の健康ニーズに応えられるよう、
オプションでさまざまな検査を追加して受けることもできるように
なっており、たとえば、女性では子宮がんや乳がん、骨粗鬆症など、
男性では前立腺がんなど、チェックする項目を選ぶことができる
ようになっています。
<健(検)診用語>
1.異常なし
検査の結果、検査をした時点では、特別な所見がなかったという意味です。
半永久的に健康が保障されたということではありません。
健康の保持・増進に努める必要があります。
2.要観察
日常生活に注意し、定期的に検査を受けながら経過をみていく必要があります。
3.要再検
再検査を必要とします。検査結果が正常範囲をはずれているか、
検査所見に異常の疑いがある場合に、再度検査をして確認します。
4.要精検
一般の検査では異常の状態がわからない場合、詳しい検査をおこなう
必要があります。
5.要受診
検査所見に異常があり、病気と考えられるので、医療機関で受診し、
医師の診断を受ける必要があります。
私たちは、日常の生活の中で体の不調を感じなければ、
自分の体は「健康」と思いがちです。
また、異常を自覚したときでも、「このくらいなら大丈夫」と
見過ごしてしまうこともあります。
しかし、小さな異常の陰には大きな病気が隠れていることもあります。
特に、がん、脳卒中、心臓病などの生活習慣病は、自覚症状が現れたときには、かなり進行していたり、手遅れということもあります。
健康診断とは、自分では気づかない病気を早期に発見し、早期に治療するためのチャンス=健康管理のスタートラインです。
各種健(検)診の受診対象に該当したときは、
必ず受診するよう心がけましょう。
健(検)診で少しでも身体の異常が見つかったら、
医師の指導を受けるとともに、生活習慣を改善していきましょう。
健(検)診結果で異常が見つかっても、本人にとっては痛くもかゆくもないし、今日、明日どうなるという問題ではないということで放置する人がいます。
また、今回は「異常なし」といわれて安心してしまい、
不摂生な生活を続ける人もいます。
これでは健(検)診を受けた意味がありません。
健(検)診で定期的に体の状態をチェックし、それを生活改善に
生かすことにより、健康な生活が約束されます。
健(検)診を上手に暮らしの中に取り入れて、
元気に過ごしましょう。
あなたのまちの健康診断はいつですか?
健康診断のお知らせは来ましたか?
「健康診断を受けてみたいが、どこで受けたらいいかわからない」
という人は、一度、市町村の保健課や保健センター
(名称は市町村で異なります)に問い合わせてみてはいかがでしょう。
きっと身近なところで、いろいろな健康診断を受診できる
チャンスに出会えると思います。
<健康診断を活かすためのポイント>
●年1回は必ず受ける。(受診月を自分の誕生月や結婚記念日などに設 定すると、忘れにくくなります)
●病気で通院中の人も定期健康診断は受ける。
●「再検・要精検」といわれたら必ず受診する。
(早くに発見できた病巣は早いうちに治しましょう)
●健(検)診の結果は保存しておく。
( 結果を蓄積しておくと、自分の体調の変化を把握するのに
役立ちます)
●健(検)診の結果を生活改善に生かす。
(受けっぱなしでは健診の意味がありません。セルフケアで生活を
改善しましょう)
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