知っとく情報

◆嗅覚に違和感

嗅覚 こんな感じのとき
・洗剤や生ゴミなど、いろいろなにおいが気になる
・においも味もわからなくなり、調理ができない
・煮物や肉・魚料理のにおいで吐き気がおこる

<工夫・対策>

・不快感をもよおすにおいをチェックし、身のまわりから遠ざける

食事だけでなく、タバコや化粧品、芳香剤、生ゴミなどの生活臭を敏感に感じる人も少なくありません。どちらかというと人工的なにおいに過敏になることが多いようです。
そのために吐き気やおう吐。胃の不快感などが生じて、食欲不振を招くこともあります。不快に感じるものを避けるもっとも手軽な方法として、マスクをするのもよいでしょう。

歯の衛生や口腔内の感染症が原因で嗅覚異常が起こることもあります。食後の歯みがきを励行し、口内炎がないかこまめにチェックするなど、歯や口の中の衛生にも注意しましょう。



<不調があらわれたときの対策>

◎ほかほかメニューは避ける
炊飯中のにおいや炊きたてのごはにゃおかゆのにおいを不快に感じる人が少なくありません。
ごはんやおかゆはさましてから食卓に出すようにしましょう。
不調が激しい場合は、すしや冷やし茶漬け、冷たいめん類にするとよいでしょう。
蒸し物や揚げ物など、湯気とともににおいが発散するメニューも避けましょう。茶わん蒸しなら冷やして、揚げ物も南蛮漬けやマリネにすると、においが気になりません。

◎肉や魚料理はにおいを残さないくふうを
魚も刺身なら食べられるものです。肉もゆでて冷やししゃぶしゃぶにすれば、においが少なく、食べやすくなります。
においが気になりやすい焼き魚も、大根おろしにポン酢しょうゆをかけてから食卓に出すとよいでしょう。煮魚は、白身魚を薄味で煮るより、青背魚でも梅干しやしょうが、みそなどの臭み消しになる食材を使って濃いめの甘辛煮に煮る方が喜ばれることもあります。

◎冷たい料理でおいしく栄養補給
においに敏感なうえ、味覚にも異変があると、食べられるメニューが限られてきます。そんなときは食べやすいメニューがみつかったら、食材を吟味してできるだけ栄養がとれるようくふうしましょう。
いろいろなくだものと野菜をミキサーにかけてゼラチンや寒天でかためてゼリーにしたり、冷やっこにいろいろな食材を薬味代わりにのせたり、冷たい料理なら食材が増えても食べにくくなりません。

◎野菜も香りの強いものは控えましょう
しょうがやしその香りはむしろ好まれることもありますが、ハーブや香味野菜系のにおいは敬遠されるようです。
苦手なかたが多いのは、うど、セロリ、せり、にら、春菊、にんにくなどです。

◎調理の場にできるだけ近寄らない
それまで家族の食事作りを一手に引き受けてきた方は、自分がやらなくては、という思いから、がまんをして料理を作り続けてしまいがちです。でも、そのために食欲が低下し、食べられないために症状が悪化したのでは元も子もありません。
つらい日は、家族に調理を頼みましょう。調理のにおいが充満する台所を出たり入ったりすることも避けましょう。


調理の工夫
電子レンジで調理時間を短縮
調理中のにおいを減らすには、電子レンジを活用して加熱時間を短くするのも手です。ただし、時間が短くても、ラップをあけたときに立ち上がる湯気とにおいはかなり強いので、ムッとくることがあります。青菜などの野菜なら、ラップに包んだまま水の中にいれ、さましてからラップをあけましょう。

煮物や蒸し物などは、電子レンジから出したらそのまま粗熱がとれるまでおいて、ラップをはずしましょう。水分の蒸発が少なくてすむので、むしろバサつかず、うまみが逃げず、味のなじみもよくなります。


手作りの味をストック
体調がおちついたときに、手作り料理を作りおきにしてストックしておくのも手です。

ごはん、ひき肉そぼろ、ゆで豚、魚の酢じめや照り焼き、ひじきや切干大根の煮物などがおすすめ。
ピクルスや甘酢漬けなど、うす塩でそのまま食べられる漬け物類もおすすめです。

加工食品をじょうずに活用
ひとり暮らしだったり、調理を頼める人が身近にいないなどで、においがつらくても、やむをえず自分で調理せざるを得ない場合があります。その場合でも、いろいろなくふうを取り入れることで、つらさをやわらげることができます。
ひとつはいうまでもなく、市販のお惣菜や加工食品の利用です。ただし、お湯を注ぐだけのインスタント食品や、レトルト調味料など、加工度の高い食品はほどほどにしましょう。
亜鉛の吸収を妨げる成分を含みますので、亜鉛不足から味覚の変化が悪化することもあります。利用するときは、新鮮な生野菜やくだもの、卵や豆腐など、手軽に調理できる食品を添えて食べるなど、加工食品ばかりですませないことです。



嗅覚は、味覚のように、異なるものに感じるというより、過敏になるか鈍感になって感じないか、両極端に分かれます。
味覚の変化にともなって起こることも多く、自分で調理する場合に困ることが多いようです。

外観では見えないだけに、つらさも本人でないとわかりません。周囲に自分の感じ方を話していっしょに対策を考えてもらいましょう。