体温

体温を測るのは体重を測るより大事

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生命に重要な関係をもつ体温Body temperature

健康管理と体温

体温は人間の健康や生命にとって、非常に重要です。強い寒さに襲われると、体温が低下して死にいたることもあります。

どんなに力強く健康で頑丈な若い人でも、冬山で遭難して凍死してしまうことが あるのはそのためです。

体温計じつは、0.5℃の違いでも、かなりのダメージが起こります。
ふだんの体温管理がとても大切なのです。

体温が低下すると体はどうなる?

36.5℃ 健康体、免疫力は活発
36.0℃ ふるえることによって熱産生を増加させようとする
35.5℃ 恒常的に続くと
・排泄(はいせつ)機能が低下
・自律神経失調症状が出現
・アレルギー症状が出現
35℃ ガン細胞がもっとも増殖する温度
34℃ 水におぼれた人を救出後、生命の回復ができるかギリギリの体温
33℃ 冬山で遭難し、凍死する前に幻覚が出てくる体温
30℃ 意識消失
29℃ 瞳孔拡大
27℃以下 死体の体温

体重を測るより、体温を測ることの重要性

体温低下が、さまざまな不調の原因と関連していることを考えると、
「私たち現代文明人が毎日測定しなければならないのは、体重より体温である」ということになります。

現代、30歳以下の若い人で、人の平均体温とされる36.5℃の体温がある人は例外的で、ほとんどの人が36.0℃前後しかありません。中には35.00℃未満の人もいます。

さらに、低体温化傾向は若い人ばかりの現象かと思っていましたが、老若男女、いまの日本人はほとんどが低体温であることがわかりました。

では、わたしたちの体を温めている「熱」とは、どこから生まれているのでしょうか。
その元は、もちろん食べ物です。

食事をするとうまれる熱熱は私たちが口に入れた食物の化学エネルギーが体内で変化してつくられています。

糖質の大部分はデンプンとして摂取され、
だ液や膵液(すいえき)中のアミラーゼにより二糖類の麦芽糖まで分解されます。

その他、糖質は蔗糖(しょとう=砂糖)や乳糖など二糖類としても摂取されます。

麦芽類、蔗糖、乳糖などは、それぞれマルターゼ、スクラーゼ、ラクターゼによりブドウ糖に分解されて、小腸から血液内に入っていきます。

タンパク質は、胃液のペプシン、膵液のトリプシンなどによって
アミノ酸まで分解され、小腸から血液に吸収される。

食物中の脂肪(中性脂肪=トリグリセリド)は胆汁酸塩や膵液中のリパーゼにより、脂肪酸とモノグリセリドまで分解され、小腸からリンパ管内に入り、脂肪組織に蓄積されます。

必要な時、血液中に脂肪酸として出て行き、アルブミン(タンパク質)と結合して遊離脂肪酸となり、あちこちの組織に運ばれてエネルギー源となります。

体内に取り込まれた糖、アミノ酸、遊離脂肪酸などのエネルギー基質は、各細胞の中のミトコンドリアという小器官内のクエン酸回路で酸化されてエネルギーを生み出します。

このエネルギーは、骨格筋の収縮や生体活動の維持に利用されます。

熱は体のどこから生まれる?

 骨格筋 約 22%
 肝臓   約 20%
 脳   約 18%
 心臓   約 11%
 腎臓   約 7%
 皮膚   約 5%
 その他 約 17%
-------------------------
 計100%(安静にしているとき)

このように、安静時の部位別産熱量は、体重の半分の重量もある骨格筋が一番多いですが、体重の0.5%ほどしかない心臓が約11%も占めているのですから、いかに心臓の産熱量が大きいかがわかります。

肝臓も、体重の2~3%の重量しかありませんが、産熱量は20%にも及びます。

しかし、安静時でなく、体を動かすと、筋肉からの産熱量の割合は筋肉質の人の場合では80%近くまで上昇します。

体温を上昇させるには、筋肉運動がいかに大切かが推測できます。

知らないうちに体温が低くなる「6つの原因」

私たちの体にはこのようなメカニズムが備わっているのに、なぜ、現代人の体温は下がってしまっているのでしょう。

大きく分けて6つの要因が考えられます。あなたにも心当たりがありませんか?

1.筋肉不足(とくに下半身)

運動不足、つまり筋肉運動の低下が産熱量の低下をもたらすことが推測できます。
人間の筋肉の70%以上は腰より下に存在しているのですから、よく歩くことや、下肢を使うスポーツが大切なことも理解できるでしょう。
ウォーキングなどの運動が大切
足の裏は第二の心臓ともいわれますし、下肢の運動により筋肉の収縮と弛緩が十分に行われると、「乳搾り(ちちしぼり)効果(milking action)」で血液の心臓への環流もよくなります。

その結果、全身の血流がよくなって、体の全細胞・組織の代謝が促進されて、体熱が上昇します。

ですので、下肢を使った運動は体温の上昇に極めて大切ですし、逆に下肢を動かさないと体が冷えてくるということになります。

2.夏型の暮らしを1年中することと冷房の影響

現代文明社会では、電車やバス、車などの乗り物の中、オフィスやデパートの中、それに自宅の中までクーラーが利いています。

夏はそもそも人間の体の基礎代謝が低下し、産熱しにくい状態にあります。

サラダで体を冷やすこれは暑さをしのぐためです。アイスクリーム、ビール、氷菓子、冷や麦、生野菜など、体を冷やす食べ物を多くとり、食べ物からも体を冷やして暑い夏を乗り越えようとするのが先祖から伝わる生活の知恵でもあったわけです。

つまり、夏には体を冷やすための体の生理や生活習慣が備わっているのです。
そのうえ、現代文明生活ではクーラーが加わって体の冷えに拍車をかけるのですから、現代人に体温低下が起こるのは、むしろ当然といえます。

3.ストレス

現代文明社会はストレス社会でもあります。
ストレスがかかると、緊張のホルモンであるアドレナリンやノルアドレナリンの分泌が高まり、血管が収縮して血行が悪くなり、やがて低下してきます。
ただし、さきほどの数値からもわかるように、脳からの産熱量はかなり多いです。

逆にあまりにストレスのないボーっとした状態では脳の血流が悪くなり、脳での産熱量が低下して体温の低下を招くことになります。
ですので、ストレスはほどほどにあったほうがいいといえます。

頭脳労働者の中に、ほとんど肉体運動をしないのにかなり長生きしている人が多いのは、脳細胞の活動による産熱量の促進が一因と考えられます。

4.入浴法が悪い

シャワーだけですますと冷える現代の若い人たちの間では、とくに夏になると湯舟にしっかりつからずに、シャワーだけで入浴をすませることが多いようです。これも、低体温化の一因となります。

湯舟にきちんと入る入浴は、全身の血流をよくして、全臓器・細胞の新陳代謝を促進して体熱を上昇させます。

また、発汗や排尿を増やして、冷えの一因となる体内の余分な水分を排泄して、さらなる体温上昇をうながしてくれます。

5.食べ物・食べ方

食べ物選びを誤っていることも体温を下げている原因です。
大きく分けても、4つの原因が考えられます。

(1)食べ過ぎ
(2)体を冷やす食べ物
(3)塩分制限の悪影響
(4)ペットボトルなど水分のとり過ぎ

6.薬(化学薬品)の飲み過ぎ

薬でも体が冷える化学薬品は甲状腺ホルモン剤を除けば、ほとんどが体を冷やすと考えていいです。その最たるものが解熱剤です。

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健康管理士一般指導員は、未然に病気をふせぐ環境づくり・肉体づくり・生活づくりのプランニングをおこなったり、健康の保持・増進のための正しい知識をひろめ、日常生活のなかで健康管理上の仕事をしたり、企業や自治体、家庭において人々の健康をまもるなど、医師とはことなる観点から健康をまもるお手伝いをします。

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