味覚の変化があるときの知っ得健康情報

◆味覚の変化・違和感

お食事のときにこんな感じの変化や違和感を感じたことがありませんか?

味覚 こんな不調がある

・なにを食べても甘い
・味がしない
・砂をかんでいるよう
・塩やしょうゆがにがい
・金属のような味がする
・すべてがしょっぱい
・薬の味がする

工夫・対策

・味覚の変化をチェックする。
・うがいをよくする。
・だ液の分泌をうながすよう、アメをなめる。
・味蕾(みらい※)の新陳代謝に必要な亜鉛を積極的にとる。

◎口の中の乾燥を防ぐ

だ液は口の中を湿らせて、かんだり飲み込んだりする機能をスムーズにしてくれます。殺菌作用を持つさまざまな物質も含まれ、口のなかを清潔に保っています。
食べ物の味物質をとかして味蕾(みらい)が感知するはたらきを助ける作用もあります。
口が渇いたら、うがいをしたり、あめをなめてだ液の分泌をうながしましょう。

◎歯みがきも効果的

口の中が汚れていると、味が変わってきます。歯みがきやうがいをして歯の汚れがとれて口の中がさっぱりすると、味の感じ方が変わることもあります。
口の中を傷つけないよう、やわらかいブラシでブラッシングしましょう。
歯みがき剤も刺激の少ないものを選ぶとよいでしょう。

歯みがきやうがいで清潔にしましょう


不調があらわれたときの対策

食べやすい食品料理で栄養をとれるようくふうする。
・味覚の変化に合わせて、味をくふうする。
・酸味や香辛料、香味野菜などで味にアクセントをつける。

食事の工夫

●「味がない」「味がうすい」には味をはっきりさせる
一時的に塩分に鈍感になる時期があります。腎臓の機能や血圧などに問題がなければ、一時的に塩味を強くするのも一つの方法です。
カップめんや甘辛味のつくだ煮などで食が進むことがあります。
しかし、いつもすべて料理の味を濃くしたものでは、口やのどの粘膜を傷めたり、血圧や血糖値の上昇も心配です。塩味や甘みに頼らずに味をはっきりさせるポイントも知っておきましょう。

●料理のポイント
・うまみやこくをきかせる
塩分を増やす代わりに、だしを濃いめにとる、洋風料理ならバターや乳製品、和風料理にはみりんや酒でこくをだすとよいでしょう。

・酸味をきかせる
酸味は塩味の代役を果たせるほど、食材の味を引き立てる効果があります。とくに肉や魚に効果的です。口内炎などで酸味がしみる場合は、酸味がおだやかなかんきつ類のしぼり汁を使うとよいでしょう。

・食材の持ち味を生かす
旬の新鮮な魚や野菜は、うまみも香りも強く、味覚にも嗅覚にも鮮明なメッセージを伝えてくれます。煮物や汁物などは、食材の種類を増やすとうまみと香りの相乗効果が得られます。

・味にアクセントをつける
からし、カレー、しょうが、梅など、少量でアクセントになる香辛料や調味料を加えると、食材の持ち味がはっきりします。ただし、こうした強い味は、状態によっては不快に感じることもあるので、注意して使いましょう。

・さましてから食べる
塩味や甘み、うまみなどの味は、熱すぎても冷たすぎても感じにくいものです。煮物や汁物などは人肌近くにさましてから食べると、味がくっきりしておいしく感じることがあります。

➡「塩やしょうゆがにがい」ときは
塩やしょうゆをにがく感じたり、薬品や金属のような味に感じる場合は、塩味をひかえめにして、さきほどの紹介した料理のポイントで対処しましょう。
食前にレモンやオレンジジュースなどを飲んでおくと味覚が刺激されて症状がやわらぐことがあります。

➡「甘みを強く感じる」ときは
甘みを強く感じて、食べ物や料理がどれも甘く感じるような場合は、砂糖やみりん、トマトケチャップなどの甘み調味料はひかえ、塩味を濃い目にします。
酸味でアクセントをつけるのも効果的です。にんじんやかぼちゃ、玉ねぎ、さつま芋など、甘みの強い食材もひかえたほうが無難です。

➡「いつもの味よりおいしくない」ときは
肉やハム・ソーセージなどに苦味や金属味を感じたり、トマトや化学調味料に薬品の味を感じるなど、特定の食品に不快な味を感じることがあります。
いずれも一時的なことなので、そうした食品はしばらくひかえ、肉の代わりに魚や豆腐、トマトはかぼちゃい、化学調味料はかつおやこんぶなどの天然だしに、など栄養価も考えて代役を立てましょう。

➡「なにを食べてもにがい」ときは
なにを食べてもにが味を感じてしまうときは、汁物がおすすめです。
食べ物が汁に包まれて舌の上をなめらかに、比較的早く通過するので、にが味をあまり感じなくてすみます。
だしやスープのうまみや風味が、にが味をおさえてくれるという声もあります。
口の中ににが味が残ってしまったときは、甘酸っぱいキャンディー、キャラメルをなめるとやわらぐことがあります。

味を感じにくくなったり、逆に過敏になる、あるいは金属や薬品など、異物の味を感じるなど、味の感じ方が変わることがあります。
そのために食欲が減退することも少なくありません。味覚がどう変化したのかは本人にしかわかりません。
より効果的な対策を立てるには、まず今の状態を言葉でいい表してみて、家族や周囲の人に伝えることから始めましょう。

亜鉛不足の場合も

また、味蕾(みらい)を構成する味細胞は加齢とともに数が減り、味覚を感じる神経の機能も年齢とともに低下します。
だ液の分泌も減って口の中が渇きやすくなるなど、加齢による変化も加わるため、高齢者は味覚障害が起こりやすいといえます。

味覚の変化に関係している栄養素に亜鉛があります。
亜鉛はミネラルの一つで、細胞の形成や新陳代謝をうながします。
味細胞は新陳代謝が活発なので、亜鉛が不足していると再生がとどこおり、味覚障害の原因になるともいわれています。

なお、食べ物の味には、嗅覚(きゅうかく)も影響するので、嗅覚の変化があることもあります。

亜鉛を含む食材リスト

主食

玄米、アマランス、そば

主菜

かき、ホタテ貝、うなぎ、かに、数の子、牛赤身肉、豚赤身肉、レバー、卵黄

副菜

そら豆、とうもろこし、たけのこ

嗜好品

チーズ、ココア、抹茶、カシューナッツ

食欲不振や味覚障害などから、食事が充分にとれないと、亜鉛が不足する心配があります。味覚障害を亜鉛で改善できるという科学的な根拠はまだ定かではありませんが、亜鉛が不足しないように注意する必要はあります。
亜鉛を豊富に含む食品は、赤身肉やレバー、かきなど。植物性食品も、穀物や豆類、ナッツなどをこまめにとればじゅうぶん補給できます。