「食べるとすぐに下痢をしてしまう」「便がゆるい状態が続いている」「便秘と下痢を繰り返す」など、おなかの調子で困っていませんか?
下痢は、食べ過ぎや飲み過ぎ、食事内容の変化、ストレス、感染症など、さまざまな原因で起こります。一時的なものもありますが、症状が長引く場合や、ほかの症状を伴う場合には注意が必要です。
この記事では、便がゆるいときや下痢が続くときに知っておきたい原因、食事の工夫、水分補給、日常生活での対策について解説します。
便がゆるい・下痢が続くときに見られる症状
下痢とは、便に含まれる水分が多くなり、通常よりも軟らかい便や水のような便が出る状態です。
腸には、食べ物から栄養や水分を吸収し、便を体外へ送り出す働きがあります。この過程で水分の吸収が不十分になったり、腸内の水分分泌が増えたりすると、便がゆるくなります。
次のような症状がある場合は、原因や経過を確認することが大切です。
- 食事をするとすぐに便意を感じる
- 水のような便や軟便が続く
- 腹痛を伴う下痢がある
- 便秘と下痢を繰り返す
- 外出や通勤・通学の前におなかの調子が悪くなる
- 下痢とともに吐き気や食欲不振がある
症状だけで原因を特定することはできません。下痢の回数や続いている期間、食事との関係、ほかに気になる症状がないかを確認しましょう。
下痢が起こる主な原因
下痢の原因は一つではありません。生活習慣による一時的なものから、医療機関での診察が必要な病気まで幅広く考えられます。
1. 食べ過ぎ・飲み過ぎや食事内容
一度にたくさん食べたり、脂肪の多い料理を食べ過ぎたりすると、消化管に負担がかかり、下痢につながることがあります。
アルコール、カフェイン、香辛料などの刺激が症状に影響する場合もあります。また、牛乳などに含まれる乳糖をうまく消化できない体質の方では、乳製品を摂取したあとに下痢が起こることがあります。
症状が出たときは、直前に食べたものや飲んだものを振り返り、自分に合わない食品がないか確認してみましょう。
2. 細菌やウイルスによる感染
細菌やウイルスなどに感染すると、下痢や腹痛、吐き気、嘔吐、発熱などが起こることがあります。食中毒や感染性胃腸炎も、下痢の代表的な原因です。
同じものを食べた人にも症状が出ている場合や、発熱や血便を伴う場合には、感染症の可能性も考えられます。
感染が疑われる場合は、自己判断で下痢止めを使用せず、医療機関に相談しましょう。
3. ストレスや生活リズムの乱れ
腸の働きは、自律神経の影響を受けています。そのため、精神的な緊張やストレス、睡眠不足などが、おなかの調子に影響することがあります。
通勤・通学中や人前に出る前など、特定の状況で腹痛や便意が起こる場合には、過敏性腸症候群(IBS)などが関係している可能性もあります。
症状が繰り返される場合は、ストレスだけが原因と決めつけず、医療機関で相談することが大切です。
4. 薬の影響や消化器の病気
薬の副作用によって下痢が起こることもあります。また、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患などの消化器の病気が原因となる場合もあります。
下痢が長引く、何度も繰り返す、体重が減る、血便が出るといった場合は、自己判断で様子を見続けず、医師に相談しましょう。
下痢が続くときの食事の工夫
下痢があるときは、胃腸に負担をかけにくい食事を選び、無理のない範囲で栄養を補給することが大切です。
消化のよい食品を選ぶ
食欲がある場合は、体調に合わせて少量ずつ食事をとりましょう。おかゆやよく煮込んだうどんなど、やわらかく調理した食品から始める方法があります。
食事に取り入れやすい食品の例
- おかゆ、やわらかく煮たうどん
- 豆腐、茶わん蒸し
- 白身魚、脂肪の少ない鶏肉
- 十分に加熱した野菜
- すりおろしたりんご
- ゼリーなど、食べやすい食品
食べられるものや適した食事は、原因や症状によって異なります。食欲がないときに無理に食べる必要はありませんが、水分補給は意識しましょう。
脂肪分や刺激の強い食品を控える
症状がある間は、次のような食品や飲み物を控えると、胃腸への負担を減らせる場合があります。
- 揚げ物や脂肪の多い料理
- 香辛料を多く使った料理
- アルコール
- コーヒーなどカフェインを含む飲み物
- 炭酸飲料
- 冷たすぎる飲食物
- 牛乳や乳製品など、摂取すると症状が出る食品
食物繊維の多い食品や発酵しやすい食品も、人によっては症状を悪化させることがあります。ただし、すべての食品を一律に避けるのではなく、自分の症状に合わせて調整しましょう。
下痢のときに大切な水分補給
下痢が続くと、便と一緒に水分や電解質が失われます。特に、嘔吐もある場合や水のような便が何度も出る場合は、脱水に注意が必要です。
少量ずつ、こまめに水分をとる
一度に大量の水分を飲むのではなく、少量ずつこまめに補給しましょう。
水分に加えて、ナトリウムなどの電解質を補うことも大切です。下痢が多い場合は、経口補水液が適していることがあります。製品の表示を確認し、持病などで水分や塩分の制限がある方は、医師や薬剤師に相談してください。
スポーツドリンクと経口補水液は、含まれる電解質や糖分などが異なり、用途も同じではありません。脱水が疑われる場合は、適切な補給方法について医療機関に相談しましょう。
脱水症状に注意する
次のような変化がある場合は、脱水が進んでいる可能性があります。
- 口の中がひどく乾く
- 尿の量が明らかに減る
- 強いだるさやふらつきがある
- 水分を十分に飲めない
- 嘔吐が続いて水分を保てない
強い脱水が疑われる場合は、早急に医療機関を受診してください。
日常生活で気をつけたいこと
おなかを冷やさない
冷房の風が直接おなかに当たる場合は、衣服やひざ掛けなどで調整しましょう。冷たい飲み物をとると症状が出やすい方は、常温に近い飲み物を選ぶ方法もあります。
ただし、冷えだけが下痢の原因とは限りません。症状が続く場合は、ほかの原因も考えて対応することが大切です。
体を休め、無理をしない
下痢があるときは、体力を消耗しやすくなります。無理な外出や運動を控え、十分に休息をとりましょう。
感染性胃腸炎が疑われる場合は、手洗いを徹底し、タオルの共用を避けるなど、周囲への感染を防ぐ対策も必要です。
下痢の経過を記録する
症状が繰り返される場合は、次の点を記録しておくと、受診時に役立ちます。
- 下痢が始まった日
- 1日の排便回数
- 便の状態
- 腹痛、発熱、吐き気などの有無
- 食事や飲み物との関係
- 服用している薬やサプリメント
原因を考える手がかりになるため、できる範囲で記録してみましょう。
下痢が続くときに医療機関を受診する目安
下痢は自然に改善する場合もありますが、すべての下痢が一時的なものとは限りません。
次のような症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
- 血便や黒い便が出る
- 強い腹痛が続く
- 高熱や繰り返す嘔吐がある
- 水分がとれない、尿が極端に少ない
- 症状が悪化している
- 下痢が長引く、何度も繰り返す
- 体重減少など、ほかの気になる変化がある
特に、意識がぼんやりする、立てないほどのふらつきがあるなど、全身状態が著しく悪い場合は、緊急の対応が必要です。
市販の下痢止めは、原因によっては適さない場合があります。発熱や血便を伴うとき、感染症が疑われるときは、自己判断で服用せず医師や薬剤師に相談しましょう。
まとめ|下痢が続くときは水分補給と原因の確認を
便がゆるい、食後に下痢をする、便秘と下痢を繰り返すなどの症状には、食事内容、感染症、ストレス、薬の影響、消化器の病気など、さまざまな原因が考えられます。
日常生活では、次の点を意識しましょう。
- 水分と電解質をこまめに補給する
- 消化のよい食事を無理のない範囲でとる
- 脂肪の多い食品や刺激物などを控える
- 体を休め、おなかを冷やさないよう工夫する
- 症状が長引く場合や強い症状がある場合は受診する
下痢が続いているときは、自己判断で対処し続けず、症状や経過に応じて医療機関に相談しましょう。
※この記事は一般的な健康情報を提供するものであり、診断や治療に代わるものではありません。症状が強い場合や長引く場合は、医師にご相談ください。
フコイダン健康堂公式サイト