長野県の健康寿命が、2024年のデータで男女とも全国1位になったことが注目されています。
男性は80.9年、女性は85.0年で、全国平均の男性79.7年、女性84.1年をそれぞれ上回りました。
さらに、女性は9年連続、男性は4年連続で全国トップとなっています。
では、なぜ長野県では健康寿命が長いのでしょうか。
今回の記事では、健康寿命の意味を確認しながら、長野県の健康づくりから私たちが参考にできるポイントについて考えてみます。
長野県の健康寿命は男女とも全国1位
今回発表された2024年の数値では、長野県の健康寿命は、
- 男性:80.9年
- 女性:85.0年
となりました。
全国平均は、
- 男性:79.7年
- 女性:84.1年
です。
つまり、長野県は全国平均と比較すると、男性で約1.2年、女性で約0.9年長い結果となっています。
女性は2016年以降9年連続、男性は4年連続で全国1位となりました。
なお、今回の「健康寿命」は、一般的な「平均寿命」とは少し意味が異なります。
健康寿命とは?
健康寿命とは、簡単にいうと「健康上の制限によって日常生活に大きな支障が生じることなく生活できる期間」を考えるための指標です。
今回の長野県のニュースで用いられている指標は、国民健康保険中央会が要介護度の認定状況などをもとに算出した「日常生活動作が自立している期間の平均」です。
そのため、「80.9歳までまったく病気をしない」という意味ではありません。
病気を抱えながら生活している人も含まれます。
健康寿命を考えるうえでは、
「何歳まで生きるか」だけではなく、「自分らしく日常生活を送れる期間をどう伸ばすか」
という視点が重要です。
なぜ長野県の健康寿命は長いのか?
長野県が健康寿命の長い地域になっている理由は、一つだけで説明できるものではありません。
今回の発表では、県内高齢者の就業率の高さ、野菜摂取量の多さ、地域における保健医療活動などが背景の一つとして挙げられています。
ここからは、長野県の特徴として注目したいポイントを見てみましょう。
1.野菜を多く食べる食習慣
長野県といえば、野菜を使った料理が多い地域としても知られています。
野菜には、ビタミンやミネラル、食物繊維など、健康的な食生活を支えるさまざまな栄養素が含まれています。
もちろん、野菜を多く食べれば必ず健康寿命が延びるという単純な話ではありません。
しかし、毎日の食事の中で野菜を取り入れることは、健康的な食生活を考えるうえで参考になるポイントです。
大切なのは、一時的に食生活を変えることではなく、
「毎日の食事で無理なく続けられる習慣をつくること」
でしょう。
2.高齢になっても社会とのつながりを持つ
長野県では、高齢者の就業率が高いことも特徴の一つとして挙げられています。
仕事を続けることには、収入を得るという側面だけでなく、
- 人と会話する
- 外出する
- 生活リズムを保つ
- 社会との接点を持つ
といった側面もあります。
もちろん、すべての人が高齢になっても働く必要があるという意味ではありません。
仕事だけでなく、地域活動、趣味、家族や友人との交流など、自分に合った形で社会とのつながりを持つことが大切です。
3.地域ぐるみの健康づくり
長野県では、長年にわたって健康づくりや保健活動が行われてきました。
厚生労働省の資料でも、長野県では食生活の改善や減塩、高血圧対策など、地域を挙げた健康づくりの取り組みが行われてきたことが確認できます。
健康は個人の努力だけで決まるものではありません。
健康診断を受けやすい環境や、地域で健康について学べる機会、運動や交流の場など、周囲の環境も健康づくりに関係します。
「健康寿命を延ばす」ために大切なこと
長野県の事例から私たちが参考にできるのは、特別な方法だけではありません。
むしろ、毎日の生活の中で続けられる基本的な習慣が重要だと考えられます。
バランスのよい食事を心がける
主食・主菜・副菜を組み合わせ、野菜や果物、魚、肉、大豆製品など、さまざまな食品を取り入れましょう。
特定の食品だけに偏るのではなく、全体のバランスを見ることが大切です。
適度に体を動かす
年齢や体力に合わせて、歩く、体操をする、家事をするなど、無理なく体を動かす習慣をつくりましょう。
運動を始める場合も、いきなり激しい運動をするのではなく、自分の体力に合わせることが大切です。
健康診断を受ける
健康寿命を考えるうえでは、「病気にならない」ことだけでなく、体の変化を早めに把握することも重要です。
定期的な健康診断を利用し、気になる数値があれば医療機関に相談しましょう。
人とのつながりを大切にする
家族や友人との会話、趣味、地域活動など、自分が楽しみながら続けられる交流を持つことも、日々の生活を豊かにするポイントです。
「健康のためだから」と無理をするのではなく、楽しめる活動を長く続けることを考えてみましょう。
健康寿命と平均寿命は違う
健康寿命について考えるとき、平均寿命との違いも知っておきたいところです。
平均寿命は「平均的に何歳まで生きるか」を示す指標ですが、健康寿命は「日常生活を自立して送れる期間」という視点から健康状態を考える指標です。
そのため、
平均寿命を延ばすことだけでなく、健康寿命との差を小さくすること
も重要なテーマになります。
ただし、健康寿命には複数の算定方法があり、今回の長野県の数値と別の調査の「健康寿命」を単純に比較することはできません。
数字を見るときは、「どのような方法で算出された健康寿命なのか」を確認することも大切です。
長野県の健康寿命1位から学べること
長野県の健康寿命が男女とも全国1位になったというニュースは、単に「長野県は長寿県」という話だけではありません。
野菜を取り入れた食生活、地域の健康づくり、高齢者の社会参加など、長年積み重ねられてきたさまざまな取り組みが背景にあると考えられます。
ただし、健康寿命の長さは一つの食品や一つの生活習慣だけで決まるものではありません。
食事、運動、睡眠、社会とのつながり、健康診断など、毎日の生活全体を少しずつ整えていくことが大切です。
「健康寿命を延ばすために何か特別なことを始めなければ」と考えるよりも、
今日の食事を少し見直す。
少し歩く。
家族や友人と話す。
健康診断を受ける。
そんな小さな習慣を継続していくことから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
長野県の2024年の健康寿命は、男性80.9年、女性85.0年で男女とも全国1位となりました。
女性は9年連続、男性は4年連続の全国トップです。
長野県の健康寿命の高さについては、高齢者の就業率、野菜摂取量、地域の保健医療活動などが背景として挙げられています。
健康寿命を意識するときに大切なのは、特別な健康法だけを探すことではありません。
バランスのよい食事、適度な運動、健康診断、人とのつながりなど、毎日の生活習慣を無理なく続けること。
長野県の取り組みは、私たちの健康づくりを考える一つの参考になりそうです。
※本記事は、2026年9月に報じられた長野県の健康寿命に関するニュースおよび公的資料をもとに、内容を整理・解説したものです。特定の食品や健康食品によって健康寿命が延びることを示すものではありません。
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