~自分に合った鎮痛薬を知るための基礎知識~
「痛み止めはどれも同じ」と思っていませんか?
実は、鎮痛剤にはいくつかの種類があり、それぞれ得意な痛みや注意点が異なります。頭痛や歯痛、関節痛、術後の痛みなど、痛みの原因によって選ばれる薬も変わります。
この記事では、痛み止め(鎮痛剤)の主な種類・特徴・副作用について、一般的な情報としてわかりやすく解説します。
痛み止め(鎮痛剤)とは?
鎮痛剤とは、痛みを和らげるために使用される薬の総称です。
大きく分けると次の3種類があります。
- NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
- アセトアミノフェン
- オピオイド鎮痛薬(医療用)
それぞれ特徴が異なります。
① NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
特徴
もっとも一般的な痛み止めです。
痛みだけでなく、
- 炎症
- 腫れ
- 発熱
を抑える働きがあります。
炎症によって起こる痛みに向いています。
主な例
- ロキソプロフェン
- イブプロフェン
- ジクロフェナク
- ナプロキセン
※医療用・市販薬の両方があります。
向いている痛み
- 頭痛
- 歯の痛み
- 生理痛
- 筋肉痛
- 腰痛
- 関節痛
主な副作用
比較的よく知られている副作用には次のようなものがあります。
- 胃痛
- 胃潰瘍
- 胃腸出血
- 腎機能への影響
- むくみ
- 喘息症状が悪化する場合がある(NSAIDs過敏症など)
胃への負担を軽減するため、医師の判断で胃薬を併用することがあります。
② アセトアミノフェン
特徴
アセトアミノフェンは、
- 痛み
- 発熱
を和らげる薬です。
NSAIDsとは異なり、胃への負担が比較的少なく、抗炎症作用は強くありません。
向いている痛み
- 発熱時の痛み
- 頭痛
- のどの痛み
- 軽い関節痛や筋肉痛
主な副作用
通常の用法・用量では比較的安全性が高いとされていますが、
- 肝機能への影響
- 発疹などのアレルギー反応
などが起こることがあります。
決められた量を超えて服用すると、重い肝障害につながる可能性があるため、用法・用量を守ることが大切です。
③ オピオイド鎮痛薬
特徴
中等度から強い痛みに使用される医療用の鎮痛薬です。
一般的な解熱鎮痛薬で十分な効果が得られない場合に、医師の管理のもとで使用されます。
主な例
- モルヒネ
- オキシコドン
- フェンタニル
- コデイン
向いている痛み
- がんによる痛み
- 術後の強い痛み
- 強い慢性的な痛み(医師が必要と判断した場合)
主な副作用
代表的な副作用には、
- 眠気
- 吐き気
- 便秘
- めまい
などがあります。
痛み止めの比較
| 種類 | 炎症を抑える | 胃への負担 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| NSAIDs | ◎ | やや大きい | 炎症を伴う痛み |
| アセトアミノフェン | △ | 比較的少ない | 発熱・軽い痛み |
| オピオイド | × | 少ない | 強い痛み |
市販薬だから安全とは限らない
市販薬であっても、
- 長期間飲み続ける
- 複数の痛み止めを自己判断で併用する
- 他の薬との飲み合わせ
には注意が必要です。
特に持病がある方や妊娠中・授乳中の方、他の薬を服用している方は、医師や薬剤師に相談してから使用すると安心です。
こんな場合は医療機関へ相談を
次のような場合は自己判断せず、医療機関を受診しましょう。
- 痛みが数日以上続く
- 強い痛みで日常生活に支障がある
- 痛み止めを飲んでも改善しない
- 発熱やしびれなど他の症状を伴う
- 副作用と思われる症状が現れた
痛みは病気やけがのサインであることもあるため、原因を調べることが大切です。
まとめ
鎮痛剤にはそれぞれ特徴があります。
- NSAIDs:炎症を伴う痛みに適しているが、胃や腎臓への負担に注意
- アセトアミノフェン:胃への負担が比較的少ないが、過量服用では肝障害のリスクがある
- オピオイド:強い痛みに用いられ、医師の管理下で使用する薬
自分の判断で長期間使用するのではなく、症状や体質に合わせて適切に使用することが大切です。
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