食で健康サポート【ねぎ】
昔は「かぜをひいたらねぎ湯を飲め」といわれていました。
その理由は、発汗してくれて、体を中から温めてくれるはたらきがあるからです。
体を温めた結果、内臓の動きが活発になり、血行がよくなり、体内の余分な水分や老廃物を排除するので血液の浄化、便秘、整腸、利尿にも役立ち、冷え症の人は常食すると、体質が改善される。
また、胃が弱い人もねぎを食べることで、食欲が 増し、胃腸のはたらきが活発になります。
ねぎの栄養
●アリシン
においと辛味の成分「アリシン」は、素材の臭みも取ってくれたうえに、疲労回復に役だつビタミンB1の吸収を高める。
長ねぎをはじめとするねぎ独特のあの香りは、イライラや不眠に有効です。
また、アリシンには血栓を予防するはたらきが認められている。
ねぎを刻んだ時に、目に染みる成分のアリシンは、生で食べると神経を刺激して消化液の分泌が盛んになり、食欲がでます。
ねぎを生で薬味に使うのは、この食欲増進を狙ってのこともあります。
そして、長ねぎを常食すると、肩こり解消にも役立ちます。これは、ビタミンB1の吸収効率をよくするため、エネルギーの代謝が活発になり、筋肉のこりをほぐすからと考えられます。
●セレン
セレンという微量物質がふくまれ、これには体内の過酸化脂肪をおさえるはたらきがあり、老化防止やお肌の美容、シミ対策などにも期待できる。
他にも
ねぎの白い部分に多い匂いの成分「ネギオール」は、かぜなどのウイルスの殺菌パワーがあります。
青い部分にはカロテンやビタミンEやKが、白い部分より多くふくまれています。ビタミンEは体を守り、ビタミンKには骨にカルシウムが沈着するのをサポートするはたらきがあります。
ねぎの豆知識
関東では根深ねぎを、関西では緑の多い葉ねぎを使うことが多いようです。
根深ねぎは煮込みや湯豆腐、鍋物に使い、葉ねぎはお好みやきなどに、万能ねぎは薬味に利用されます。
栄養的には、ビタミンB群、C、カルシウム、カリウムが豊富で、緑の葉の部分には カロチンもふくまれています。
ねぎの基本データ
ユリ科。旬は秋から春です。
茎の部分が白い根深ねぎが一般的ですが、ずんぐりした下仁田ねぎや、西洋ねぎのリーキという種類などもあります。
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