食で健康サポート【玄米】
玄米食のよいところは、体を冷やさないことです。
最近、低体温の人や冷え性の人がとても増えていますが、このような人たちは、血液の循環が悪いために基礎代謝が低く、消化吸収時の熱の発散もうまくおこなわれていません。
玄米で、体温を高めに誘導する食事をつづけると、汗をかける体質になります。
呼吸、尿、便についで、汗は大切な排出の役割をになっています。
さまざまな化学薬品を取り込んでしまいがちな現代生活ですから、塩分やダイオキシンなど、体に有害な物質を排出することはとても重要なことです。
また体温が高いと、免疫細胞であるリンパ球や顆粒球も活発に活動するため、免疫力が高まります。
玄米ってどんなもの?
●玄米・発芽米・雑穀
玄米や発芽米、雑穀は植物性たんぱく質、ミネラル、カリウム、白米には少ないビタミンB群など、基本の栄養素をバランスよくふくんでいます。
玄米は白米の3倍もの食物繊維をふくむだけでなく、コレステロールを減らすリノール酸に富み、便秘や動脈硬化の予防に効果的。また豊富なビタミンB1が新陳代謝をうながし、糖質を効率よくエネルギーに変換するため、疲れやだるさを解消します。
玄米や雑穀を炊くのは大変なのでは?というイメージがありますが、時間さえあればとてもかんたんです。玄米なら、といでから半日ほど水にひたせば炊飯器で普通に炊けます。
食感がかたいと感じるなら水分を少し多めにして炊いてみましょう。
よくかむことでだ液により消化が助けられ、胃への負担は少なくなります。
最近スーパーでよく見かける発芽玄米は、白米と同じ要領で炊けますし、玄米より消化がよいので、幅広い年齢層におすすめです。
雑穀は、白米や玄米に1〜2割ほどの割合で混ぜて炊くのがよいでしょう。
玄米や雑穀にはしっかりとした歯ごたえと独特の風味があるので、おかずには素材の味をいかしたシンプルなものが合います。
玄米の栄養
玄米には、糖質はもちろん、表面の皮の部分にたんぱく質や脂肪がふくまれ、ビタミンバランスもよく、ミネラルも豊富です。
さらに、玄米のたんぱく質のアミノ酸バランスは、人間の細胞をつくるのにたいへん良い構造になっています。
白米でももちろんよいのですが、不足する栄養分を、他のおかずから摂る必要があるため、どうしても食べすぎてしまいます。食べすぎは、未消化な老廃物を増加させて血液を汚しますから、血液はドロドロに、免疫細胞の白血球にも悪影響をおよぼします。
単品で完璧な栄養素をふくむ玄米なら、少しのおかずだけで、必要な栄養素が補えるわけです。
玄米の豆知識
【玄米】
稲からもみがらだけを取り除いた米です。
胚芽とぬかの栄養素をあますことなく摂ることができます。
玄米は残留農薬の心配があるので、できれば無農薬のものを購入しましょう。
無農薬のものは虫がつきやすいので、少しづつ購入するのがおすすめです。
【発芽玄米】
玄米を水につけて少し発芽させたものです。玄米に比べて消化良く、冷めてもパサパサしていません。白米と同じ感覚で炊けるのでお手軽です。玄米同様、少しづつ購入しましょう。
【雑穀】
ひえ、きび、あわ、麦、黒米などです。全般的に食物繊維やビタミンB1を多くふくみます。小袋で売られているものを利用すると便利です。
玄米の基本データ
イネ科 1年草。
玄米にはビタミンB群は比較的多い。ビタミンE、食物繊維が多く、フィチン酸、フェノール、セレンがふくまれますが、精白米にすると減ってしまいます。
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