◆子宮のしくみと構造
子宮は洋なしを逆さにしたような形をした筋肉のふくろで、20〜40代では鶏卵ほどの大きさです。上部2/3ほどが胎児の宿る子宮体部で、内側は子宮内膜で覆われています。
子宮体部の検査・診断
子宮体部の検診
やわらかいブラシやへらなど専用の器具を子宮体部(奥まで)に入れ、子宮体部の内壁から細胞をとったり、細長いチューブを入れて細胞を吸引する方法で行われます。
通常は閉じている子宮体部の入り口から器具を入れるので、少し痛みがあり、検査後2〜3日は出血することがあります。
最近は、経膣超音波検査で子宮内膜の厚さを測る方法もあります。
これらの検査でガンの疑いがある場合は、麻酔をかけて子宮鏡で内膜をじかに見ながら、
疑わしい部分の組織を採取して顕微鏡で観察し、この検査を組織診といい、ガンの種類や悪性度もわかります。
子宮体ガンと診断がついたら、CTやMRI検査でガンの広がりや進行度を調べます。
わずかな出血などの不正出血や異常なおりものなどがあればすぐに、検査を受けることが大切です。産婦人科や専門医に相談しましょう。