◆すい臓とは
すい臓は胃の後ろ側にある長さ20cm厚さ2cmほどの平たい臓器で、両端が十二指腸とつながっています。
すい臓の役割
すい臓は、ブドウ糖の代謝に必要なインスリンというホルモンを分泌するなど、消化に関わる大切な臓器の一つです。
十二指腸側の膵頭部と中央部の膵体(すいたい)、脾臓(ひぞう)の側の膵尾部に分かれています。
<すい臓の健康に害を及ぼす危険因子>
最近の動物性脂肪や高たん白食、緑黄色野菜の摂取不足などの食事や、コーヒーの多飲、喫煙など、食生活の変化や社会環境の変化などがあげられます。
すい臓の検査
【超音波検査】
腹部にゼリーを塗り、超音波を感知する器具をあてながら動かして像をみる検査です。体への負担が少なく、いつでも簡単にできて、きわめて有効です。
【超音波内視鏡検査(EUS)】
内視鏡の先端に超音波装置を組み込んだもので、病変に近い像が得られるので、きわめて有用で、近年その重要性が増しています。
【CT検査】 超音波検査と同様、身体的な負担が少ない検査です。
検査台に横になり、腹部を輪切りにした状態で画像化します。
【胆管膵管造影(ERCP)】
内視鏡の細い管の先から主膵管に造影剤を注入し、膵管をX線によって撮影する検査です。
【MRI(磁気共鳴画像診断)】 磁気共鳴の原理により、CTと同じような画像が得られます。
とくに血流がわかるので、CTでも判明しない血管病変の有無までしらべられます。
また、CTとは異なった方向から撮影ができ、近年おおいにその診断的価値が認められるようになっています。
【MRCP(磁気共鳴胆管膵管造影)】
近年、MRIの画像処理技術の進歩により、ERCPでしかみられなかった胆管膵管像が、
非侵襲的(からだに負担をかけず傷つけない)に得られるようになっています。
【腹部血管撮影)】
血管に細い管(カテーテル)を通して造影剤を注入し、すい臓に分布する血管をX線撮影します。
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体のしくみと健康な生活のためにできること