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健康診断は、健康状態を把握するために行われるさまざまな検査や診察の総称です。検査結果をもとに生活習慣の見直しや病気の予防、早期発見・早期治療につなげることができます。
乳幼児期以降の小学校・中学校では、学校が中心となって健康診断や保健指導を実施しています。外国人児童も対象となるため、学校からの案内に従って健康診断や保健指導を積極的に受けることが大切です。
日本では、企業などへ就職する際に健康診断を受けることが法律で定められています。
また、常時使用される労働者には、労働安全衛生法に基づき、原則として年1回の定期健康診断が実施されます。
さらに、快適な労働環境を維持し、労働者の健康を守るため、鉛や有機溶剤など中毒を起こしやすい物質を取り扱う業務では、特殊健康診断など必要な検査を受けることが義務付けられています。
就学前の子どもや自営業者、高齢者、職場で健康診断を受ける機会がない人などを対象とした健康診断は、市区町村が中心となって実施しています。
健康診断の実施時期や会場は、自治体からの案内や回覧板などで知らせられます。詳しくは、市役所・町役場・保健センターへ問い合わせることで確認できます。
一般健康診断の目的
一般健康診断には、大きく3つの目的があります。
1.健康障害の内容と作業との関連性を把握し、必要に応じて作業環境や作業条件などの改善を提案すること。
2.健診結果を通して従業員の健康状態や作業能力を判断し、職場管理との調整を行いながら適正配置につなげること。
3.医療機関で治療を受けている従業員について職場管理者の理解を深め、労務管理の一環として健康管理活動を推進すること。
企業で実施される一般健康診断には、職場へフィードバックする情報と、従業員本人へフィードバックする情報があります。本人に対しては保健指導などを通じて、自主的な健康管理を支援する役割もあります。
人間ドックの目的
人間ドックには、大きく2つの流れがあります。
1.昭和29年に国立第一病院で始まった、日本独自の宿泊ドックです。現在では1泊2日の短期ドックが主流となっています。
2.アメリカで開始された自動化健診が昭和45年に日本へ導入され、その後「総合健診」と名称が変更されました。日本総合健診医学会の指導のもと、専用フロアでの検査や当日の面接、厳格な精度管理などを行う健診施設として発展しています。
このほかにも「ドック」と名付けられた健診はありますが、日本病院会を窓口として健康保険組合と契約できる健診は、これらを中心とした制度です。
人間ドックは、個人が任意で受診する健康診断です。受診する主な目的は、病気の早期発見・早期治療にあります。
このように、一般健康診断と人間ドックでは、目的や費用負担に大きな違いがあります。
一般健康診断は企業が費用を負担するため効率性やコストも重視されます。一方、人間ドックは個人が費用を負担し、自分に合った詳しい検査やサービスを受けることを目的としているため、一般健康診断よりも検査内容が充実していることが特徴です。
検査項目は多ければ多いほど良いとは限りません。
一般健康診断では、過去の健診データを継続して確認できるため、必要に応じて追加検査や再検査を行うことができます。また、経過観察が必要な場合にも継続的なフォローを受けやすいという特徴があります。
一方、人間ドックは基本的に過去の検査データがないことを前提としており、追加検査や再検査を前提とした制度ではありません。
そのため、人間ドックでは一度の受診でできるだけ多くの情報を得て診断につなげることを目的としており、一般健康診断より検査項目が多く設定される傾向があります。
人間ドックには「日帰りドック」や「1泊2日ドック」などがあり、実施内容や料金は医療機関によって異なります。
1.一日人間ドック(総合健診)
□一般計測
□循環器
□消化器
□呼吸器
□肝機能
□腎機能
□血液学的検査
□生化学的検査
□血清学的検査
□婦人科
□体力測定
健診当日に、検査結果に基づいて専門医による個別指導が行われます。
2.宿泊人間ドック
宿泊人間ドックでは、一日人間ドックの検査内容に加え、次のような検査・指導が追加されます。
□糖負荷試験
□運動・栄養指導
□負荷心電図
こちらも健診当日に、検査結果に基づく指導が実施されます。
1. 異常なし
検査を受けた時点では、特別な異常所見が認められなかったことを意味します。
ただし、将来にわたって健康が保証されるという意味ではありません。日頃から健康の維持・増進に努めましょう。
2. 要観察
現時点ですぐに治療が必要とは限りませんが、生活習慣に注意しながら定期的に検査を受け、経過を確認する必要があります。
3. 要再検
検査結果が基準値から外れていたり、異常が疑われたりした場合に、再度同じ検査や追加検査を受けて確認することを意味します。
4. 要精検
一般的な健康診断だけでは詳しい状態が判断できないため、専門医療機関でより詳しい精密検査を受ける必要があります。
5. 要受診
病気が疑われるため、できるだけ早く医療機関を受診し、医師の診察や必要な治療を受けることが推奨されます。
あなたの地域の健康診断はいつ実施されるかご存じでしょうか。健康診断のお知らせは届いていますか。
「健康診断を受けたいけれど、どこで受ければよいかわからない」という場合は、市町村の保健課や保健センター(自治体によって名称は異なります)へ問い合わせてみましょう。
身近な医療機関や健診会場で受診できる健康診断の案内を受けられることがありますので、積極的に活用することをおすすめします。
● 年1回は健康診断を受けましょう。
受診日を自分の誕生月や結婚記念日などに設定すると、毎年忘れずに受診しやすくなります。
● 病気で通院中でも定期健康診断は受けましょう。
現在治療中の方でも、健康診断を受けることで全身の健康状態を総合的に確認できます。
● 「要再検」「要精検」と判定された場合は早めに受診しましょう。
早期発見・早期対応につながるため、放置せず医療機関で詳しい検査を受けることが大切です。
● 健(検)診結果は大切に保管しましょう。
結果を継続して保存しておくと、体調や数値の変化を比較でき、健康管理に役立ちます。
● 健(検)診結果を生活習慣の改善に活かしましょう。
健康診断は受けるだけでは十分ではありません。食事・運動・睡眠などの日常生活を見直し、健康維持・増進に役立てましょう。

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