◆適度な運動のすすめ
心身を健康的にたもつためには、バランスのとれた食事と質の良い睡眠、そして適度な運動が必要だといわれます。
適度な運動にはさまざまなメリットがあります。
・心地よい疲労で熟睡できる
・全身の血行をよくする
・食欲を増進させる
・心肺機能を維持や向上させる
・気分転換になる
・ストレス解消
・生活リズムをつくるのに役立つ
などです。
体力がないときには、家の中で体を動かしたり、階段の上り下りなどの軽い運動を、体力がついてきたら、散歩やウォーキングなど、汗ばむ程度の運動でじょじょに活動量を増やしましょう。
メリットを得るためには激しい運動である必要はありません。
簡単にできる運動を毎日やり続けるのが効果的です。
ひごろから意識して無理ないペースで続けましょう。体調が悪いときは、無理は禁物です。
また、運動をする際には、水分補給をまめに行い、うがいと手洗いをして感染予防につとめましょう。
<運動のポイント>
・疲れたら休む
・じょじょに運動量を上げる
・水分補給を忘れずに
・楽しんで行う
具体的な「適度な運動」とは
この「適度な運動」って何をどれくらいやればいいかご存じでしょうか。
適度な運動量ついては、世界保健機関、米国疾病予防センター、米国心臓協会の3機関が、有酸素運動について次のようなガイドラインを出しています(ここで紹介している運動量の基準は、65歳までの人向けです)。
<適度な運動>
・ウォーキングなど中程度の運動を週150分。できれば5回に分けて1回30分をするのが理想。
・ランニングなど、激しい運動を週に75分。25分を3回が理想。
・10分未満の運動は1回にカウントせず、できるだけ1週間のうちにまんべんなく分散させる(つまり、1回で90分やっても十分ではない)。
時間や体力に余裕がある人は、中程度の運動と激しい運動を組み合わせてもよさそうですが、どちらかだけでもいいそうです。
毎日30分以上歩くと中程度の運動はクリアということになります。
体にいいからといって1日に長時間やり過ぎるのはよくありません。
アスリートは別にして、一般人がハードなトレーニングを長時間やることは、体にダメージを与えて逆効果になります。
家の中での運動量の増やし方
わかっているけど忙しくてなかなか運動できないというあなたには、少しでも運動量を増やすためのコツをご紹介します。
<家の中で運動量を増やす方法>
・掃除機をかけたり床をみがいたりと、あちこちをこまめに掃除する
・ラジオ体操をする(正しいフォームで朝と夕方行いましょう)
・ふみ台昇降をする。もしくは立ってその場で足ぶみをする
・スクワットをする。
・料理や歯磨きをしながらかかとを上げ下げする
1日に何度でも、気がついた時にちょこちょこと実践するのがポイントです。“何かをしながら” や、“何かの合間” に気軽に実践するといいですね。